NMPV2022-タイ便について

2022/09リリースのタイ便のシダと、未リリースのArdisiaについて。
Asplenium cf. polyodon
Mae Ai, Chiang Mai
[NMPV2022.MA01TH]
日本では小笠原にのも分布するムニンシダの隠蔽種と思われる個体です。広域分布ですが、地域により大きく個体差があります。
日本のムニンシダはもっとヤブソテツのような見た目で羽片が小さく多いです。
かなり貴重と思います。
Leptochilus(=Colysis) sp.
East Phitsanulok
[NMPV2022.PSL01TH]
葉軸に翼があることからオオイワヒトデに近縁なものと思われます。写真からもうっすらわかるように銀葉がたいへん美しい種です。
特別栽培は難しくなく、この仲間としてはかなり成長も早いようです。
Helminthostachys zeylanica
Chiang Saen, Chiang Rai
[NMPV2022.DSN01TH]
日本では南西諸島に分布するミヤコジマハナワラビです。かなり珍しい種ですが、国外では多く分布します。国産個体の入手は極めて困難ですが、海外産はごく稀に流通します。最も、なかなか売れないものですが…
実は株分けできるようで、胞子培養が極めて困難なこのグループではなんとか増殖可能なものです。
-番外編(未リリース)-
Ardisia sp. ‘Rup wngklm’
Phu Ruea, Loei
[NMPV2022.PR01TH]
1個体だけ見つかった白覆輪のアルディシアです。増殖でき次第リリース予定(時期未定)
個体名のRup wngklmはタイ語でรูปวงกลมと表記し、circle=輪、という意味。
Ardisia conspersaに似ますが、正確なことは分かりません…(大きくならないと同定が難しい)
これに関しては枯らさないよう栽培の上手な友人に託してあります。いずれ増えると良いのですが。

珍奇植物忘備録

忘備録的な感じで書いていきます。中の人は珍草屋Plants-Axisを経営しています。

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