トウゴクサイシンの花を紹介します。


トウゴクサイシン(東国細辛) 
Asiasarum tohokuense


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萼裂片は縁が反り返りますが、先端はまるでつまんだように尖っている。

 


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萼筒口は大きく、萼裂片も含めた直径の半分以上あり、 内部中心付近に赤紫色の6個の花柱、その周りに12個の雄しべがあります。


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*トウゴクサイシンとはなんですか?と言われる方が多いと思いますので少し説明します。

ウスバサイシンは古くから細辛として漢方薬として使われる為に含まれる薬効成分の分析が行なわれていて、産地によって薬効成分が違うこと、地理的変異による外部形態が違うことを明らかにした東京理科大学の中村輝子氏・津村生薬研究所の山路弘樹氏らによって2007年に新種トウゴクサイシン(Asarum tohokuense)として発表されました。

https://www.tsumura.co.jp/kampo/plant/082/082_02.html


開花期 : 4~5月 
草丈: 20~30cm 
花の色: 暗紫色
分布 : 関東北部、東北
 日本国内のカンアオイ属ウスバサイシン節植物には今まで4分類群が知られていたが,新たに イズモサイシンAsarum maruyamae, トウゴクサイシン A. tohokuense, ミクニサイシン A. mikuniense の3新種を含む7種が分布することが明らかになった。

 7種はほぼ異所的に分布し,ウスバサイシン A. sieboldiiは本州中西部,中国中南部および朝鮮半島に,アソサイシン(新称) A. misandrumは九州・阿蘇山地および韓国南部に,オクエゾサイシン A. heterotropoides var. heterotropoides はサハリン南部・千島列島・北海道・東北北部に,トウゴクサイシンは関東北部,東北一円に,ミクニサイシンは関東北部に,イズモサイシンは中国地方に,クロフネサイシン A. dimidiatum は本州西部,四国,九州に分布する.



以前に撮影をしました富山県産のウスバサイシンの花です。
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萼筒外側に隆起が見られ、筒の形・萼筒内面などにもトウゴクサイシンとは明確な違いがあります。
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ウスバサイシンとトウゴクサイシンの花を比較した私のブログです。