AJOS 2017年7月例会から

冨田 研二(KENJI TODA)
写真1
Phaius pulchellus


写真2
C. rex fma. flamea

写真3
C. Massanguana

1 Phaius pulchellus  加藤 かほる
ガンゼキラン属といえば、日本にも自生する大きなカクチョウランがありますが、これはマダガスカル産です。
小ぶりで花 色も美しく、しかも育て易い・・・、地生蘭の人気もうなずけます。

2 C. rex fma. flamea  和田 キミ子
レックスには余りお目にかかる機会がありませんでした。きちんと栽培され、しかも珍しいフラメアに会えて光栄です。

3 C. Massanguana  石橋 洋二郎
最近展示会で良くお目にかかります。原種の一代交配でシレリアナの特徴が目立つカトレヤですが、リップとペタルの色彩が少し変わり目を引きました。








写真4
Den.treacherianum


写真5
Bulb. sp
写真6
Trichocentrum tigrinum

4 Den.treacherianum  斉藤 正博
Epigeneiumがデンドロに属移行したとは疑いたくもなりますが、花は大きくバルブの膨らみはバルボを思わせる姿です。
花に魅せられこの株を持つ人は沢山いますが栽培が難しく皆苦労しているようです。この大株に、花数の多さは見事です。

5 Bulb. sp  上野 幹雄
株の育ち、花数は立派です。カンザシを思わせるペタルが微風に揺れる様子はボルネオの森を思いださせます。
倒木にへばり付いた姿をよく見かけました。

6 Trichocentrum tigrinum  菊地 秀樹
株に比べ花が大きい特徴がありますが、特にこの花は展開が良く迫力があります。
花色のコントラストも印象的でリップの白さが目立ちます。








写真7
V. densoniana


写真8
Paraphalaenopsis laycochii 'Syuyu'

写真9
V. falcata 'Toyouden'

7 V. densoniana  寺田 昭廣
濃い黄色が印象的な花です。デンソニアナには数多くの品種がありますがこの株には芳香がありました。
オレンジ系から真黄色、花容も隙間が開かない整形花、反る癖が出る花など様々です。

8 Paraphalaenopsis laycochii 'Syuyu'  菊地 秀樹
昨年より花数も増え、花も大きくなりました。更に発色も美しくなり、HCCからAMに点数更新された優秀な美花です。
温度をかけ、水をたっぷり与えていることでここまで育て挙げた努力に敬意を表します。

9 V. falcata 'Toyouden'  佐藤 春雄
属名変更でバンダの仲間入りしました。採集禁止となっているアマミフウランです。花は白く透明感があり、威厳さえ感じます。
距が長く、湾曲した姿には愛嬌があります。








写真10
Rhy. retsusa fma. alba


写真11
Paph. godefroyae var.leucochilum 'Hitoki'


写真12
Paph. Gloria Naugle 'M.Sawai'

10 Rhy. retsusa fma. alba  加藤 かほる
レツサは、ミャンマーでもよく見ましたが白花には一度もお目にかかったことがありません。
花房はやや小ぶりですが白のなんと美しいこと、野性味があります。

11 Paph. godefroyae var.leucochilum 'Hitoki'   斉藤 正博
花の大きさ、色、形、網目模様に入り方。凛とした姿にはただ脱帽。育てた人の人格まで想像したくなり、羨望の一株です。
これほどの素晴らしいパフィオを定期的に見られるもの全蘭ならではです。

12 Paph. Gloria Naugle 'M.Sawai'  澤井 眞史
癖のある株をここまで立派に育て上げた栽培技術は是非学ばねばなりません。唯々見とれてしまいました。
色合いが美しく凛とした姿に存在感を感じれます。



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